グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



トップページ >  診療科のご案内 >  サイバーナイフセンター

サイバーナイフセンター


サイバーナイフ診療について(令和5年7月3日現在)

6月2日の浸水でサイバーナイフは、稼働停止となっております。
今後の予定については未定のため、決定次第通知いたします。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。          

サイバーナイフに関するお問い合わせ先

TEL・FAX(直通) 0533-78-2799
E-mail cyberknife@aoyama-hp.or.jp

サイバーナイフとは?

サイバーナイフは切らずに治療することができる定位放射線治療装置です。
患者さまのわずかな動きを追尾修正する装置と、多方向からビームを照射できるロボットアームにより、正確な放射線治療を行うことが可能です。病巣周囲の正常な組織への悪影響を極力減らし、必要な部位に高いエネルギーを集中することでより効果的な治療を行うことができます。平成26年4月からは機種のバージョンアップを行い、より広範囲の疾患に対処できるようになりました。

サイバーナイフの特徴

高精度で効果的な放射線治療

正確な照射

治療中の腫瘍の動きを修正してピンポイントで照射します。

頭蓋骨や脊椎、金属マーカーなどを追跡し、治療中に生じたズレを修正しながら治療を行うことが可能です。修正できる範囲は10mmであるため、動きを制御する工夫が必要になります。

頭部用マスク固定

体幹部用背部固定

頭部病変ではマスクによる固定を、口腔下顎病変ではマウスピース使用を、体幹部病変では背部固定具などを用いて動きを少なくするようにしています。
高い治療効果
病変に放射線を集中的に照射することが可能です。
複雑な形状の病変

多方向から高精度照射によって病変の形状に合わせた照射が可能です。最大で1200方向から照射ビームを選択することが可能です。

低侵襲で副作用の少ない放射線治療

  • 頭部金属フレーム固定不要
    …頭部にピン固定の必要がないため、出血・皮膚創・疼痛がありません。
  • 麻酔薬剤不要
    …全身状態が悪くても治療を行うことが可能です。
  • 高齢の方
    …90歳を越えた方でも治療が可能です。
  • 正常組織の副作用軽減
    …病変周囲の正常組織に対する放射線照射を極力軽減できます。

広範囲な治療対象

  • 病変サイズ
    …微小病変〜大きな腫瘍まで治療が可能です。
  • 分割照射
    …大きな腫瘍や重要構造物の周囲は分割して治療が可能です。
  • 手術不可能病変
    …手術困難部位でも多くの場合治療が可能です。
  • 放射線照射歴病変
    …放射線治療歴のある病変も多くは治療可能です。

サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム

平成26年4月より新たに「サイバーナイフラジオサージェリーシステム®」による治療を開始しました。
多くの点で改良が加えられていますが、自動追尾システムの向上により、体幹部治療の幅が広がったことが最大の特徴です。治療対象の動きを継続的に補正して照射を行うことは放射線治療における課題の一つでしたが、サイバーナイフは、頭蓋・頭頸部・肺・脊椎・肝臓など、治療部位に合わせた追尾・位置補正機能を備えています。

頭蓋骨追尾:6D Skull Tracking

頭蓋付近の病変では頭蓋骨の画像で追尾補正します。頭蓋病変や頭頚部病変などに用いる自動追尾システムです。金属フレームのピン固定は不要です。マスク固定で行います。

脊椎椎体追尾:Xsight Spine Tracking

脊椎追尾システム

脊椎周囲病変では脊椎画像で追跡補正します。脊椎脊髄病変や脊椎近傍腫瘍などに用いる自動追尾システムです。

シンクロニー呼吸追尾:Synchrony Respiratory Tracking

呼吸の動きに合わせて追尾補正します。画像追跡のための金属マーカーの留置が必要となる場合があります。肺や肝臓などに用いる自動追尾システムです。Xsight Lung Tracking にも使用されます。

金属マーカー(-)呼吸追尾:Xsight Lung Tracking

マーカー(-)呼吸追尾システム

金属マーカーなしで肺腫瘍を直接追尾補正します。X線画像検出器で直接確認できる肺癌に用いる、侵襲の少ない自動追尾システムです。
金属マーカー(-)呼吸追尾による肺癌のサイバーナイフ治療


サイバーナイフ治療の流れ

御紹介
主治医の先生からサイバーナイフ担当医に御紹介いただき、来院日を決定します。
来院
紹介状・CT・MRIなどを持参のうえ、外来受診をしていただきます。
担当医による治療説明を行い、御同意いただければ治療予定を決定します。
治療前検査
治療前検査(多くはMRI)を行い、治療適応を判断します。
治療適応であればマスク・固定具作成およびCT検査を行います。
CT・MRI共にほとんどの場合で造影剤を使用します。
PET検査を必要とする場合は他院への依頼が必要となります。
金属マーカー留置が必要な場合があります。
治療計画
画像情報を基に担当医がサイバーナイフ治療計画を作成します。
サイバーナイフ治療
治療時間は1回あたり15分〜1時間程度です。
治療途中での休憩は可能です。
数日かけての分割治療の場合もあります。
外来通院で治療は可能です。
病状などによっては入院をお勧めすることがあります。
治療後
定期的にMRI・CTなどによる経過観察を行います。
当院への通院が難しい場合などは紹介施設に御願いしております。
再治療が必要である場合は主治医と相談のうえ方針を決定します。

治療対象疾患

頭蓋疾患
  • 良性および悪性脳腫瘍
  • 良性および悪性頭蓋骨腫瘍
  • 脳動静脈奇形などの血管病変
  • 三叉神経痛
頭頚部疾患
  • 耳鼻咽喉科/口腔外科/眼科領域腫瘍
  • 頚部リンパ節・骨などの転移性腫瘍
  • 甲状腺腫瘍など
脊椎・脊髄病変
  • 良性および悪性脊椎/脊髄腫瘍
  • 脊椎近傍腫瘍
  • 脊髄動静脈奇形
体幹部病変
  • 原発性/転移性肺腫瘍
  • 原発性/転移性肝臓腫瘍
  • その他原発性/転移性体幹部腫瘍
※追尾用金属マーカー留置が必要な症例もあります。

サイバーナイフ治療の適応について

  • 病名だけではサイバーナイフ治療の適否決定はできません。病歴や画像などを元に個々の患者さま毎に検討する必要があります。
  • サイバーナイフ治療が可能であっても手術や薬物療法などを優先する方がよい場合があります。

転移性脳腫瘍

三叉神経痛

頚部リンパ節転移

脳動静脈奇形

ルビエールリンパ節転移

転移性胸椎腫瘍

鎖骨上窩リンパ節転移

肺転移

肝臓転移

副腎転移

骨盤内リンパ節転移

診療実績

サイバーナイフ治療件数:2009-2022年

治療部位:2009-2022年

治療部位:2022年


よくある御質問

保険適用になっていますか?
サイバーナイフ治療はすべて保険適用になっています。
何ヶ所まで治療できますか?
転移性脳腫瘍や頚部リンパ節転移などは多数個の場合があります。
厳密な個数制限は設けていませんが10-20ヶ所程度です。
再度サイバーナイフ治療はできますか?
新病変に対しては初回と同様に行っています。
同一病変に対しては個々に検討しています。
治療の途中で休憩できますか?
トイレなど休憩は可能です。
すべての部位が治療できますか?
すべての部位が同等に治療可能なわけではありません。
追尾不可能な部位もあります。
主治医に内緒で治療してくれますか?
内緒では行いません。

スタッフ

水松 真一郎 サイバーナイフセンター センター長

経歴
平成4年 広島大学医学部卒業
平成4年 岡山大学医学部 脳神経外科教室入局 関連病院にて勤務
平成12年 カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学
平成15年 姫路中央病院 ガンマナイフセンター
平成20年 新生病院 サイバーナイフセンター
平成21年 総合青山病院 サイバーナイフセンター
学位・資格
医学博士(岡山大学)
日本脳神経外科学会専門医
専門分野
約1200例のガンマナイフ治療と5,500例のサイバーナイフ治療を経験しています。
患者さんへのメッセージ
平成26年4月からバージョンアップしたサイバーナイフによる治療を行っています。最も実感しているのは治療時間の短縮です。