肛門外科
肛門外科のご案内
肛門外科は、2021年4月に新しく標榜設置された科です。東三河地域の医療圏の数少ない肛門専門医として赴任しました。消化器科と密に連携して、消化器(お腹)から排便にまつわる症状や疾患を診ていきます。肛門外科医として専門性を有し、また外科としての技量を合わせて、個々の患者さまに合わせた診療を行っていきます。そのため当院外科・麻酔科と連携・協力できる体制も有しています。また、患者さまのプライバシーを重んじる環境を整えて診療を行います。
特長
肛門は口から始まった消化管の最後にあるものです。そして哺乳類である人間は、二足歩行を始めたことによって、肛門疾患を持つようになりました。重力により、また排便時の“力み”で痔核(いわゆるいぼ痔)が生じます。一方、下痢などが原因となって痔ろう(いわゆるあな痔)や硬い便のために生じる痛い裂肛(いわゆる切れ痔)が主なものです。それぞれの状況で、また患者さんの生活への障害の程度で治療方法が異なります。基本的には、急性期を含め保存的治療(お薬と生活指導)を基本としています。経過を診させていただき、大腸検査などで他の重要な疾患(直腸癌や炎症性腸疾患)を鑑別否定した上で、外科処置(根治術など/入院)を相談しつつ行っていきます。肛門は生活の上で機能的にも重要であり、外科処置の後でも肛門機能障害を起こさない手技を行うことを心がけています。
スタッフ
柴田 佳久 肛門外科 部長
経歴
1981年 | 金沢大学医学部卒業 |
1981年5月 | 豊橋市民病院 研修医 |
1982年4月 | 豊橋市民病院 外科医員 |
1989年7月 | 名古屋大学第一外科 医員 |
1981年4月 | 犬山中央病院 外科副部長 |
1991年4月 | 犬山中央病院 外科部長 |
1991年7月 | 豊橋市民病院 外科副部長 |
1996年5月 | 豊橋市民病院 一般外科・肛門科部長 |
学位・資格
医学博士 名古屋大学
日本外科学会 専門医 指導医
日本消化器外科学会 認定医
日本乳がん学会 認定医
日本大腸肛門病学会 専門医 指導医
日本臨床栄養代謝学会 認定医 指導医
日本外科学会 専門医 指導医
日本消化器外科学会 認定医
日本乳がん学会 認定医
日本大腸肛門病学会 専門医 指導医
日本臨床栄養代謝学会 認定医 指導医
所属学会・研究会
日本外科学会・日本消化器外科学会・日本乳がん学会・日本大腸肛門病学会・日本臨床栄養代謝学会・東海外科学会・東三河地域連携栄養カンファランス・愛知三河緩和研究会・東海ストーマ排泄リハビリテーション学会・豊橋ストーマ創傷処置連絡協議会・東三河消化器癌治療研究会
専門分野
紹介疾患・消化器悪性腫瘍・炎症性腸疾患・肛門疾患・乳腺疾患・化学療法・緩和医療・栄養/褥瘡関連の医療
患者さんへのメッセージ
一般外科として全身の病期に外科医の立場で長年勤務してきました。当院では、消化器/肛門疾患を中心に、地域医療に貢献できるように努めます。特にこの地域で少ない肛門外科専門医として診療いたします。病気を含め、皆様の生活に根付いた相談にお答えしていきます。