片側顔面けいれん
片側顔面けいれんとは
「最初は少し右目の周りが時々ピクピクする程度だったんです。」
「そのうち緊張したりすると頻度が多くなって、最近になったら目の周りから口の方までずっとピクピクするようになってしまって・・・」
「目のけいれんがひどくなって来て目が開けられなくなってしまう事があるんです。」
「車の運転中に起こると危なくて車に乗られないんです。」
片側顔面痙攣の原因
片側顔面痙攣の検査
画像検査
耳鼻科的検査
循環器科検査
顔面けいれんの治療
飲み薬以外の治療法
ボトックス注射治療
手術治療について
- 約6cm程の皮膚切開を行い、その下の頭蓋骨に500円玉大の穴を開けます。
- この先は小さな術野になりますので、手術用顕微鏡を使って行います。
- 小脳の表面を見ながら顔面神経がある部位まで到達します。周囲の血管、神経を傷つける事の無いように細心の注意を払って操作します。
- 顔面神経の周囲の原因となる血管を探し、これを顔面神経から剥がします。剥がした後再び顔面神経を圧迫する事の無いようにフィブリン糊(献血血液から抽出した接着物質)で固定します。当院では人工物を生体内になるべく留置しない方法をとっています。人工物を生体内部に留置しないことで、術後の癒着(固定した血管や神経が周囲の組織とくっつく事)などの可能性が低くなるとされています。
手術時間はほとんどの場合2時間程度で終わりますが、血管が何本も当たっている場合や、太い血管が当たっている場合など難しい症例によっては時間がかかる場合があります。
当院では年間30例近くの脳神経減圧術(三叉神経痛も合わせた数です)を行っており、脳・脊髄センター医師3名は全て片側顔面けいれんの手術治療に携わっています。当院ではボトックス治療、手術治療のいずれも受けていただくことが出来ます。